最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙 (講談社文庫) - - ゴージャスアイテムサーチ
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真摯に、偽善的にならずに語る
(2008-02-17)
本屋で何故か引きつけられて買いました。重松清氏の著作は、ほとんど読んだことがありませんから、今までの氏の作品の癖というものと違うところは解りません。
戦争を描くと、悲惨さ無念さをバックに著者がエセ正義の味方になってしまう作品も多い。
逆にエンターテーメント性を重視するあまり、戦争賛美にとられかねない作品も多い。
この作品は、淡々と悲惨な最期を迎えたであろう人々の発見された日記と現代に生きる家族たちを見つめる物語を丹念に追っていっている。
この人たちの生き様、と自分たちの生き様。普段の生活では、なかなか見通すことの出来ない人生を生きる上での軸というものを考えさせられる。
人は、いつでも 生きていく。この本の読者となる人は最後に紹介される高校生たちのように これらの人の生き様を目の当たりにして様子が少し違ってくるのではないかと思う。
ドキュメンタリー映像も見たくなりました。
(2007-08-27)
残された手紙を遺族に届けるドキュメンタリー番組の製作過程を記録したものです。手紙の中の「小さな言葉」がどんな状況においても失ってはならないものを教えてくれます。重松さんが、それらの言葉を大切に、誠実に扱ってできた番組であることが良く分かりました。「大きい言葉」を発する側にいる事を良くご存知であるからできたことと思います。自分自身の「小さい言葉」を大切にする勇気と、「大きい言葉」のうち信頼できることは何かを見極める力が欲しいと思います。
本音で語られる”小さな言葉”
(2006-12-27)
本当にマスコミは真実を伝えているのだろうか?
戦争は依然なくならないが、戦士一人一人の言葉は、我々には届かない。
自らの死を見つめ、故国への思いを募らせる言葉は重い。
また、その言葉は決して届かない・・・と思われた
60年を刻んだ文章が、他国で見つかり遺族の元に里帰りする。
言葉の力を感じる。
また、半世紀以上を超えた現代の若者の言葉こそに私は感動した。
決して、彼らは平和ボケした、軽率な若輩者ではなかった。
それを確認できたのがこの書に出会えた一番の収穫だ
散華した、若い御霊に捧げる
(2006-08-29)
太平洋戦争の真っ只中、戦地で自分で読み返すことのできない日記や
誰にも届かない手紙を書き続ける兵士たち。
お国のために、天子さまの御盾となって大切な家族や恋人を思いながら
散華した兵士たちの無念さに心を奪われる。
だが、兵士たちは自身の死を真正面から受け止め、
無念さも恨みも後悔の念も文面からは感じさせない。
何故にそんなに戦時中の兵士たちは強いのだろう。
確かに死に直面して怖いはずであると思うが、そんなことを微塵も感じさせない。
現代の若者たちに、この当時の若者が何を考え、短い一生を悔いのなきように生きようとしたのかを感じてほしい。
1分1秒も無駄に生きるまいと考え、散華した兵士たちの生き様をほんの僅かでも感じることが、
あの忌わしい戦争を風化させずに、二度と悲劇を起こさせない唯一無二の方法だと思う。
自分を見つめなおす本
(2005-03-11)
毎日の生活に追われている現在。家族との関わり合いと自分を人間として、改めて見つめなおし、また極限で人間が考えることは何なのかを考えさせてくれた本であります。
最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙 (講談社文庫)
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